映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』レビュー
”必要性の感じないポリコレ要素”
ディズニーの最近の映画の特色でもあるのですが不必要なポリコレ要素がありますが、本作でも例外ではなく無理やり盛り込んだポリコレ要素が目立ちます。
興行収入からしても爆死しており、制作費を大きく下回っています。ディズニーの映画として期待していた人にも制作者にとっても誰も幸せにならない結果となっており非常に残念な結果となりました。
ネタバレは多少ありますので一応ネタバレ注意とさせていただきます。
それでは映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』のレビューをしていきたいと思います。
作品紹介・あらすじ
作品紹介・あらすじ
伝説的な冒険一家の親子3世代が、奇妙で不思議な世界で壮大な冒険を繰り広げる姿を描いたディズニー・アニメーション・スタジオの長編作品。「ベイマックス」のドン・ホールが監督、「ラーヤと龍の王国」で脚本を務めたクイ・グエンが共同監督と脚本を務めた。
若いころに行方不明となった偉大な冒険家の父へのコンプレックスから冒険を嫌うようになったサーチャー・クレイドは、豊かな国アヴァロニアで、愛する息子のイーサンと妻とともに農夫として静かに暮らしていた。しかしある時、アヴァロニアのエネルギー源である植物が絶滅の危機を迎え、世界は崩壊へと向かってしまう。この危機を救うため、サーチャーたちは地底に広がる、“もうひとつの世界(ストレンジ・ワールド)”へと足を踏み入れるが……。
声の出演は、主人公サーチャー・クレイドにジェイク・ギレンホール、偉大な冒険家の父イェーガーにデニス・クエイド。日本語版ではサーチャー役を原田泰造、息子のイーサン役を鈴木福、父イェーガー役を大塚明夫が担当。2022年製作/102分/G/アメリカ
ストレンジ・ワールド もうひとつの世界 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
原題:Strange World
配給:ディズニー
劇場公開日:2022年11月23日
感想
本作は作品の中に無理やりポリコレ要素を盛り込んだ最近のディズニー映画にありがちな傾向の映画となっています。主人公と主人公の父が白人で、妻は黒人、息子は白人と黒人のハーフ、犬は3本足で気持ち悪いくらいに多様性を取り入れています。
この多様性が作品の中で上手く機能していれば良いのですが、残念ながら意味の感じられないポリコレ要素となってしまっています。
同性愛や犬が三本足である理由が物語の中からは理解できませんし、これでは受け入れられない人が出てきてもおかしくないですし、大コケするのも自然だと思います。
また吹き替えの声にしても声優の人とそうでない人とで実力差がハッキリしてしまっており映画から気持ちが離れてしまいます。
ストーリー自体は決して悪いクオリティではありませんし、展開の気になるストーリーとCGのクオリティはさすがディズニーと思える完成度となっていますし、キャラクターの動きにしてもユーモアがありディズニーらしさを感じられるところも評価できます。
それだけに、不必要なポリコレ要素が作品全体のノイズとなってしまって非常にもったいないと感じました。興行収入の観点からしても爆死といっても過言ではなく、全体的にもったいない映画だといった評価です。