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”公開日から3日で1億円突破!メインキャラクター全てが名言製造機!?映画『ひゃくえむ。』レビュー”

レッド

映画『ひゃくえむ。』レビュー

「チ。 地球の運動について」の作者のデビュー作ということで映画化が決まった時点で非常に期待していました。

もう面白いことが約束された映画だと、実際に公開日初日に映画館で鑑賞した感想ですが、最高の作品でした。面白くないわけがない。

メインキャラクターが全員が興味深く、魚豊節が炸裂していますし、何より登場人物の名言が心に突き刺さります。

よく原作が全5巻で完結するため打ち切りと勘違いされる方がいらっしゃいますが、打ち切りではないです。綺麗に完結しています。

それでは、映画『ひゃくえむ。』のレビューをしていきたいと思います。

ストーリーのネタバレは基本していませんが、あらすじなど少しストーリーにふれた感想を書いているためその点は注意してください。

作品紹介・あらすじ

引用:劇場アニメ『ひゃくえむ。』ファイナル予告【𝟗.𝟏𝟗(𝐅𝐫𝐢)公開】

あらすじ・解説

「チ。 地球の運動について」で知られる漫画家・魚豊の連載デビュー作で、陸上競技の世界で「100メートル」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いたスポーツ漫画「ひゃくえむ。」をアニメーション映画化。

生まれつき足が速く、友達も居場所も当たり前のように手に入れてきたトガシと、つらい現実を忘れるためがむしゃらに走り続けていた転校生の小宮。トガシは小宮に速く走る方法を教え、放課後に2人で練習を重ねていく。打ち込めるものを見つけた小宮は貪欲に記録を追うようになり、いつしか2人は100メートル走を通じてライバルとも親友ともいえる関係となる。数年後、天才ランナーとして名を馳せたトガシは、勝ち続けなければならない恐怖におびえていた。そんな彼の前に、トップランナーのひとりとなった小宮が現れる。

松坂桃李がトガシ、染谷将太が小宮の声をそれぞれ演じ、共演には内山昂輝、津田健次郎、高橋李依、種﨑敦美、悠木碧ら豪華声優陣が集結。2020年の長編第1作「音楽」で国内外から高く評価された岩井澤健治が監督を務め、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のむとうやすゆきが脚本を担当。

2025年製作/106分/G/日本
配給:ポニーキャニオン、アスミック・エース
劇場公開日:2025年9月19日

ひゃくえむ。 : 作品情報・声優・キャスト・あらすじ・動画 – 映画.com

感想

この映画の評価ポイントは何よりも登場人物が魅力的に描かれていること、魚豊の代表作である「チ。 地球の運動について」の漫画を読んだことがある人あるいはアニメを見たことがある人はご存じだと思いますが、作者の描くキャラクターは興味深く魅力的に描かれています。

誰よりも速く100mを走れば全て解決すると考えるトガシ、自分でも一瞬なら栄光を掴めると信じ努力を重ねる小宮、誰に何と言われようが自分のことを認める海棠。

それぞれのキャラクターが、作中を生きておりセリフ一つ一つが名言であり心を動かしてきます。100メートル走を題材としたスポ根ではあるものの、どちらかと言えば100メートル走を通じて本当の自分の気持ちであったり真理を追究するストーリーとなっています。

そのため、感想としてはスポ根を見ているというより、トガシを始め登場人物の心の成長や心理描写の部分にフォーカスされたヒューマンドラマを見ている感覚に近いと思います。

それぞれのキャラクターが10秒という世界に身を置き競い合っており勝者は一人と言う過酷な戦場に身を置いているため、一人一人が様々な壁に直面しており、その中で自分の真理を貫く。

成長と挫折を繰り返し、その中で自分と向き合いながら奮起していく物語は映画を見終わった後に勇気をもらえますし、何よりも見て良かったと心から思える作品でした。

デビュー作の時点でここまで心理描写を丁寧に描き、感動させる名言を量産させられる原作者の魚豊はやはり天才だと思いますし、漫画の魅力を最大限に引き出し映画化した制作者には感謝しかありません。

興行収入としては成功しているとは言い難いですが、一見の価値ありの作品ですし、映画で見ると迫力も段違いのアニメーションとなっていますので、映画館に足を運び優先して見るべき作品は『ひゃくえむ。』です。

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