映画評価

映画『マスカレード・ナイト』レビュー

レッド

”後出しじゃんけんな結末”

監督は「HERO」の鈴木雅之。キャストは木村拓哉の長澤まさみの共演となっています。

ミステリー作品として楽しめれば良いなと思い鑑賞しましたが、ストーリー構成的にミステリーとして全く楽しめない作品となっていました。

ネタバレは多少ありますので一応ネタバレ注意とさせていただきます。

それでは映画『マスカレード・ナイト』のレビューをしていきたいと思います。

作品紹介・あらすじ

作品紹介・あらすじ

東野圭吾のベストセラー小説を木村拓哉と長澤まさみの共演で映画化した「マスカレード・ホテル」のシリーズ第2弾。原作小説のシリーズ第3作をもとに、ホテル・コルテシア東京に再び潜入した刑事・新田浩介と優秀なホテルウーマン・山岸尚美が難事件に挑む姿を描く。警察に届いた1通の匿名ファックス。その内容は、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュに昇進した山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していた。限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえるべく奔走する彼らだったが……。前作に続き「HERO」の鈴木雅之監督がメガホンをとった。

2021年製作/129分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2021年9月17日

マスカレード・ナイト : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

感想

本作はミステリー作品としてあまり良い印象を受けませんでした。物語はとあるマンションの一室で起きた殺人事件の犯人が、大晦日に行われる仮装カウトダウンパーティーに現れるというタレコミFAXがあり、警察が潜入捜査をするというストーリーとなっています。

ミステリー作品ということで怪しい登場人物を次々に登場させてミスリードを仕掛けてきますが、そのどれもがわざとらしくストーリーの構成としてもミステリー映画としてもクオリティは低いと思いました。

登場人物の描写をろくに描かずに、あの人物が怪しい次はあの人物が怪しいとコロコロ対象を変えているだけで、観ている人もキャラクターと一緒に考察していくミステリーの醍醐味が全くといっていいほどありませんでした。

登場人物にミスリードを仕掛けて、誰が犯人か考えさせるとやっていることだけを見ればミステリー映画として間違ってはいませんが、終盤の展開は後出しじゃんけん感が強く出てしまい驚かされる要素はなく、「へぇ~そうだったんだ。」という感じで終わってしまいます。

ストーリー構成も要因の一つですが、演出も全てが地味でとても映画のクオリティとは思えませんでした。カメラも固定で登場人物がただ立ち話をしていたり、新田の報告を受けて動き出す警察本部の映像が似たよっており、映像として見てもつまらないと感じてしまいました。

ミステリーなら観ている人の意表を突いたり、しっかり納得できる伏線などがあれば楽しめるのですが、オチで実はこうでしたと種明かしするだけでは考察していた時間が無駄になってしまいまうと思います。

原作は未読で本作を観たため原作との違いは分かりませんが、少なくとも映画としての魅力はあまり感じられなかったためストーリーを楽しみたいのであれば原作を読む方が良いと思います。

総評

マスカレード・ホテルの続編として公開された本作ですがミステリー作品としての面白さが欠けてしまっており、序盤で怪しい人物を次々と出してミスリードを仕掛け、大した伏線もなくオチで実はこうでしたと種明かし。

ミステリーとしての醍醐味が全くなく非常に残念な作品となっていました。最初のアルゼンチンタンゴのシーンも後半少し回収されるだけなのにも関わらず無駄に尺を使っており、ただ木村拓哉にアルゼンチンタンゴをさせたかっただけとしか思えませんでした。

映像としても撮影の仕方が単調でキャラクターが棒立ちで会話をしているか、接客している様子を撮っているだけなので視覚から得られる情報も退屈でした。

邦画でありがちなキャストだけは豪華で監督の力量不足という典型的な作品だと感じました。サブスクなどでも見られるので無料であるなら一度試しに観てもいいかもしれません。オススメはしませんが。

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