映画評価

映画『劇場版 呪術廻戦0』レビュー

レッド

“呪術廻戦ファンなら必見の映画”

「週刊少年ジャンプ」連載の大ヒットコミックを原作とする人気テレビアニメ「呪術廻戦」の劇場版。

公開時から物凄い勢いで観客動員数を増やし、興行収入も137億円を突破するほどの注目作となっています。

感想としましては、アニメーションとしてのクオリティが非常に高い反面、ストーリーは惜しいところが目立った映画というのが素直な感想です。

ネタバレはありのレビューとなっていますので、まだ見ていない人はネタバレ注意でお願いします。

『劇場版 呪術廻戦0』レビューをしていきたいと思います。

作品紹介・あらすじ

「週刊少年ジャンプ」連載の大ヒットコミックを原作とする人気テレビアニメ「呪術廻戦」の劇場版。原作者・芥見下々が本編連載前に短期集中連載で発表した前日譚「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」を基に、呪いと化した幼なじみに憑かれた青年・乙骨憂太の“愛と呪いの物語”を描く。高校生の乙骨憂太は、幼い頃、結婚を約束した幼なじみの祈本里香を交通事故により目の前で亡くしていた。それ以来、呪霊化した里香に取り憑かれるようになった乙骨は、暴走する彼女に周囲の人々を傷つけられ苦悩していた。そんな中、呪霊を祓う“呪術師”を育成する教育機関・東京都立呪術高等専門学校の教師にして最強の呪術師・五条悟に導かれ、乙骨は同校に転入することに。自身の手で里香の呪いを解くことを決意した乙骨は、同級生の禪院真希や狗巻棘、パンダと共に呪術師として歩みだすが……。アニメシリーズでの本格的な登場は本作が初となる乙骨の声を「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの緒方恵美が演じた。2021年12月24日の公開から15週連続で週末観客動員数ランキングのトップ10入り。22年5月28日までの156日間で観客動員977万人以上、興行収入137億円を突破するなど、社会現象とも呼べる大ヒットを記録した。

2021年製作/105分/G/日本
配給:東宝

劇場版 呪術廻戦 0 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
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感想

本作のアニメーションのクオリティは文句なしに最高峰と言えると思います。呪術廻戦のファンであれば大半の人が満足のいく作品であることは容易に想像できます。

原作では百鬼夜行の描写は弱かったこともあって『劇場版 呪術廻戦0』で原作より大迫力に呪術戦を描かれていたところは素直に嬉しかったです。

アニメーションとしてのクオリティに関して言えば非の打ち所がないというのが率直な感想ですが、ストーリーに関しては少し物足りなさを感じてしまいました。

原作自体読み切りの短期連載のストーリーなので、その短いストーリーを映画という形に落とし込むとなるとストーリーのクオリティが損なわれてしまうのはある意味仕方がないことだと思います。

憂太が里香の呪いを解くことがメインのお話で、愛ほど歪んだ呪いはないという言葉の通り憂太と里香の関係に興味深い要素を盛り込もうとしていることは理解できるのですが、イマイチ物語の中で描ききれていないと思いました。

里香の呪いも気付いたら克服してしまうし、設定も上手く生かしきれていないですし、消化不良のように感じてしまいました。

しかし、前述したとおり作画やアニメーションのクオリティに関しては文句なしなのは間違いないので、呪術廻戦のファンであれば一見の価値ありな作品だと思います。

総評

本作のアニメーションの質は間違いなく高いですし、原作以上に百鬼夜行を大迫力で描いてくれたことには感謝しかありません。

しかし、ストーリーにおいては短期連載の数話のストーリーを映画という媒体に落とし込むのは難しかったのか、設定やキャラクターなど様々なところに消化不良だと感じる要素が多々存在してしまっていました。

肝心の憂太と里香のストーリーの根幹となる部分も、里香の呪いもいつの間にかあっさり解決してしまうので肩透かしをくらってしまいました。

憂太が呪術高専の仲間と打ち解けるのも、人との繋がりを拒絶してた割にあっさり解決するので、この辺も微妙だと感じてしまいました。

しかし、アニメーションの完成度の高さと、原作に忠実な作りは良くも悪くも評価できるポイントですので、呪術廻戦のファンであれば絶対に見た方が良い作品だと思います。

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