2023年アニメ映画ランキング BEST3
2023年の映画の中でも傑作級の作品であり、同じ年に『BLUE GIANT』と『名探偵コナン黒鉄の魚影』という名作を二本も立て続けに公開させる立川譲監督には感服させられました。
王道でありながら抑えるべきポイントを踏襲しており、ジャズという映像では魅力を表現しずらいジャンル。それなのにも関わらず映像で圧倒されてしまった。キャラクターをいつの間にか全力で応援してしまっていた。映画が終わったら自然と心の中で拍手をしてしまった。そんな作品です。
CGのクオリティがひどいことが難点ではありますが、それを帳消しにしてしまうほどの魅力的なキャラクター、完成された王道ストーリー、圧倒させられるアニメーションと素晴らしい完成度となっていました。
2023年の映画は豊作が多い一年でしたが、その中でも本作は今年のダークホースで間違いなく心に残る傑作だったと思います。
本作の最大の魅力は名探偵コナンのキャラクターの中でも大人気な「灰原哀」というキャラクターの魅力が作品全体から溢れ出てるところだと思います。映画鑑賞後に、また哀ちゃんのファンが絶対増えると確信できる作品でした。
また、主要キャラクターだけでなく、黒ずくめの組織や警察、FBIなど名探偵コナンという作品に登場するキャラクターを上手く動かせており、この映画は名探偵コナンではなければ作ることのできない作品だなと思わせてくれました。
ドラマパート、アクションパートどちらも完成度が非常に高く、まさに「名探偵コナン」だから出来た作品と言っても過言ではありません。
本作での物語の中心要素である「老若認証システム」本作はまさに「老若男女誰でも楽しめる作品」と言えるでしょう。
名探偵コナンの映画作品は毎年安定しており、一定のクオリティを維持しているといったイメージがあります。毎年上映しているのにも関わらずここまでクオリティを維持し続ける名探偵コナンの映画は今後の展開も目が離せない作品です。
スーパーマリオシリーズ、ゼルダの伝説シリーズなどを手掛ける任天堂とミニオンズなどを手掛けるイルミネーションズの夢の競演によって実現したスーパーマリオの映画化。今年最大の大ヒット映画で世界での興行収入は歴代のアニメーション映画のランキングを塗り替えるほどのスマッシュヒット。
シナリオはシンプルではありますが、対象とする年齢層が広い本作においては心理描写の方に時間を割くよりもファンの喜ぶ要素を取り入れた演出に力を入れるべきだと思いますので、本作の方向性は正しいと思います。
これ程までに、ファンサービスを盛り込んでいるにも関わらず作品として破綻していないのは任天堂とイルミネーションズの制作陣、そしてマリオの生みの親である「宮本茂」の存在が大きいと思います。
宮本茂さんが「ゲームクリエイターの天才」であることは随分前から知っていましたが、本作の鑑賞後「エンターテイメントの天才」としてゲームに限らず、全てのジャンルにおいての天才だと認識を改めました。
amazonプライムでも無料で配信されているので、スーパーマリオのファンは当然ですが多くの人に見ることを勧められる傑作です。