bad movie

映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』レビュー

レッド

”ダメな邦画の典型×ゾンビ映画”

監督は石田雄介。

キャストは 赤楚衛二 、白石麻衣 、栁俊太郎、 北村一輝などとなっています。

設定自体は、悩みを抱えている人は誰もが思うであろう現実から逃げたいという思いをゾンビ映画という形で表現した作品ということで面白そうと思いnetfilixで鑑賞しましたが、邦画の悪い部分が如実に表れてしまった映画だと感じました。

ネタバレはなしでレビューしていきますので初見の人でも安心して見て行ってください。

それでは映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』レビューをしていきたいと思います。

作品紹介・あらすじ

作品紹介・あらすじ

小学館「月刊サンデーGX」連載の麻生羽呂原作、高田康太郎作画による同名コミックを、赤楚衛二主演で実写化したゾンビコメディ。

ブラック企業に勤める天道輝(アキラ)は、連日の徹夜や上司のパワハラに疲れ果て、まるで死んだように生きる日々を過ごしていた。

ある朝、街が大量のゾンビに埋め尽くされていることに気づいた彼は、もう会社へ行かなくて良いことに歓喜する。

アキラは持ち前のポジティブさを発揮し、これまで先延ばしにしてきたささやかな夢や目標を「ゾンビになるまでにしたい100のこと」としてリスト化し、ひとつずつ実行していく。絶望的な状況の中で人生を謳歌する彼は、やがて仲間とともに大きな夢を求めて旅に出る。

ヒロイン・三日月閑を白石麻衣、アキラの親友・竜崎憲一朗を柳俊太郎、上司・小杉権蔵を北村一輝が演じる。監督は、テレビドラマ「アフロ田中」の石田雄介。Netflixで2023年8月3日から配信。

2023年製作/129分/日本
配信:Netflix

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

感想

本作は悩みを抱えている人は誰もが思うであろう現実から逃げたいという思い、それをゾンビによって街が大変なこととなり会社にも行かなくて良くなるといった形で表現しています。

上手く映画化できれば面白い映画と評価されそうな設定ではあるものの映画としてのクオリティが低すぎて評価に値しない作品となってしまいました。一番の要因は邦画の駄目なところが如実に表れてしまっているところだと思います。日本の映画にありがちなのがセリフで全て説明してしまうところです。

映像で状況を伝える技術や力なないためキャラクターに全部説明させてしまい物語のテンポを大きく損なってしまう。ゾンビから必死に逃げる場面でも無駄なセリフや必死さの伝わってこない演出、何故命の危険が迫っている状況を表現できない邦画が多いのか疑問しかありません。

韓国の映画で『新感染 ファイナル・エクスプレス』という作品がありますが、あちらはゾンビに襲われる危機というのを上手く表現しています。同じゾンビパニックというジャンルの映画を制作しているにも関わらず、完成度は雲泥の差です。

コメディとして見ても笑える要素もなく、逆に緊迫した状況にも関わらず緊迫感のない方向に働いてしまって、ゾンビパニックとして見ても、コメディとして見ても全く面白くないです。

総評

本作は、邦画の駄目なところが演出が命であるゾンビパニックというジャンルに悪い意味で嚙み合ってしまった作品だと思います。設定としては、現代の日本人に受けそうな設定なのですが映画自体のクオリティが低すぎて全く生かされていませんでした。

逃げたいとすら感じる現実がゾンビによって現実が壊される。街が大変なことになっているが会社に行かなくて良くなる状況となり、安堵してしまう自分がいる。

現実に疲れている人に刺さる要素がストーリーの設定の中に盛り込まれているのにも関わらず、それがこのような映画となってしまったことは残念です。

netfilixで鑑賞できる映画なので気軽に観ることはできますが、無料でも躊躇してしまうレベルの映画なので、時間を無駄にしたくない人にはオススメしません。

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