bad movie

映画『母性』レビュー

レッド

”センスのない監督が湊かなえの小説を手掛けるとこうなる”

監督は廣木隆一、脚本は堀泉杏。

キャストは戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、大地真央などとなっています。

湊かなえの原作ということと、戸田恵梨香と永野芽郁というキャストから期待していましたが、実際鑑賞した感想としては原作の良さを全てなくなったつまらない駄作になったなといった感想です。

では、本作のレビューをしていきたいと思います。 本作のレビューに関してはネタバレありとなっていますのでまだ未鑑賞の人は一度映画を鑑賞してから読むことをオススメします。

作品紹介・あらすじ

作品紹介

ベストセラー作家・湊かなえの同名小説を映画化し、戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役を演じたミステリードラマ。ある未解決事件の顛末を、“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”それぞれの視点から振り返り、やがて真実にたどり着くまでを描き出す。

語り手となる母のルミ子を戸田、娘の清佳を永野が演じ、ルミ子の実母を大地真央、義母を高畑淳子、ルミ子の夫を三浦誠己が演じる。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「ヴァイブレータ」の廣木隆一監督がメガホンをとり、「ナラタージュ」の堀泉杏が脚本を担当。

2022年製作/115分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画

母性 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

あらすじ

女子高生が遺体で発見された。その真相は不明。事件はなぜ起きたのか?

普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。同じ時、同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく……

母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」

2つの告白で事件は180度逆転し、やがて衝撃の結末へ。

母性に狂わされたのは母か?娘か?

映画『母性』オフィシャルサイト (warnerbros.co.jp)

感想

  • ストーリーを何も考えず映画化
  • 監督と脚本の相性が最悪
  • 邦画のダメなところの集大成

ストーリーを何も考えず映画化

原作では、自殺した女子高生が清佳(永野芽郁)であるように錯覚させるようにミスリードしている。これは高校教師が誰であるのかを結末まで隠すことで清佳が最後どうなるのか分からないようにしているからです。

しかし、この監督は永野芽郁が演技しているシーンを多く撮影したかったのか知りませんが、高校教師となった清佳を映像として映してしまっているため、清佳は自殺というラストを迎えないことは最初の段階からバラシてしまっています。

これはある意味ミステリーとしての側面を崩壊させてるだけでなく、湊かなえの原作の意図をまるでくみ取れず台無しにしてしまっています。

名探偵コナンでいうところの犯人を黒タイツの男ではなく、そのまま登場させるのと一緒です。センスがないにもほどがあります。

原作のストーリーや面白い要素を映画ならではの表現で引き出すのが難しいのであって、原作を何も考えずストーリーに沿って撮影するなら誰でもできるのではないでしょうか?

原作通りかと言われればその通りですが、原作の面白い要素は全くなく本当につまらない映画になってしまいました。

監督と脚本の相性が最悪

永野芽郁の撮影シーンを増やしたかっただけなのではと思った理由はもう一つあります。原作では清佳が小学生の頃のエピソードを、高校生になった清佳でやってしまっているため小学生の娘なら自然であった思考や行動も高校生がやっているから不自然過ぎてある意味ホラーのような感想を抱いてしまいました。

小学生みたいな行動をする高校生、撮影してる段階で違和感のような感情は抱かなかったのか、何だか怖いなといった感想にならなかったのか、監督と脚本家のセンスがよくわからないです。

原作の魅力を引き出すことよりもキャストの登場を優先する監督、娘のエピソードを小学生から高校生に引き上げて、原作のストーリーをそのまま展開してしまう脚本家。評価に値しないです。

邦画のダメなところの集大成

予告映像のためだけにルミ子(戸田恵梨香)と清佳(永野芽郁)のシーンを多くする。原作の魅力が損なわれたとしても、素晴らしいPVを作る方が優先。

主題歌だけは良い。予告映像至上主義なので曲が良くなければ、高い評価で口コミとして拡散することもないので主題歌には制作費をかけて力を入れる。映画のクオリティは二の次。

ストーリーの最後、ラストは主題歌の力で無理やり感動をさせようとする。

映画は駄作なのに、プロモーションと主題歌だけは評価できる映画が多いのは邦画ではよくあること。

そんな悪い邦画の代表例的な映画といった感想です。

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総評

監督と脚本家の悪い部分が露骨に表れた映画となっています。

予告映像は非常に良く作られているので、「映画のための予告映像」ではなく「予告映像のための映画」なのではと思ってしまいました。

それなら、原作の意図をあえて汲み取らずに清佳(永野芽郁)を高校教師として映したのにも合点がいきます。そのせいで湊かなえの原作の面白い要素が全てなくなってしまっていますが。

ストーリーとキャラクターが崩壊した、邦画の駄目な要素が集約したような映画です。評価としましては自信をもって駄作といえるので、ストーリーを楽しみたいのであれば原作を読むことをオススメします。

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