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映画『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』レビュー

レッド

”20年の月日を経てシティーハンターが完璧な復活”

監督はシティーハンターのTVシリーズの初代監督こだま兼嗣。

あの大人気TVシリーズのシティーハンターが20年の時を経て劇場版という形で復活ということでファンには堪らない特別な映画ですが、本作は監督がTVシリーズの初代監督のこだま兼嗣監督ということもあり非常に楽しみにしていた作品です。

観た感想としてはシティーハンターの劇場版として素直に素晴らしい作品だと評価できる作品だと感じました。

ネタバレは多少ありますので一応ネタバレ注意とさせていただきます。

それでは映画『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』のレビューをしていきたいと思います。

作品紹介・あらすじ

解説

裏社会に名を轟かす始末屋スイーパーにして、桁外れの女好き。
仕事を受ける条件は美女の依頼か、依頼人の思いが心を震わせた時のみ…。
人呼んでシティーハンター、冴羽 獠が帰ってきた!
1985年、北条 司が『週刊少年ジャンプ』連載を開始した『シティーハンター』。
1987年にはTVアニメが放送スタートし、1999年放送のTVスペシャルまで至る大ヒットシリーズとなった。

そして、2019年――アニメ放送30周年記念プロジェクトとして新作長編アニメーションがその幕を開ける!
声優陣は冴羽 獠役の神谷 明、槇村 香役の伊倉一恵をはじめ、オリジナルキャストが“奇跡”の再結集。
獠に依頼をする美人モデル、進藤亜衣役に本作が声優初挑戦の飯豊まりえ、
香の幼馴染で気鋭のIT企業経営者、御国真司役に山寺宏一、
さらに特別出演としてチュートリアル・徳井義実がゲスト参加する。
スタッフは初代監督にして今回総監督を務めるこだま兼嗣のもと、脚本の加藤陽一など、
オリジナルスタッフと初参加のクリエイターを織り交ぜた布陣となっている。
物語は本作の為に書き下ろされたオリジナルストーリー。
20年の時を経て、伝説のアニメ『シティーハンター』の新たなる歴史が動き出す!

INTRODUCTION | アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」公式サイト (cityhunter-movie.com)

ストーリー

裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村香と様々な依頼を受けている。
そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってきた。
美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題…。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、なんと香の幼馴染。
撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。
しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し…。
一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手した。そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった…
敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀!
来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器――
御国の登場により、すれ違う獠と香。
シティーハンターは亜衣と新宿を護りぬくことができるのか!?

STORY | アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」公式サイト (cityhunter-movie.com)

感想

あの大人気TVシリーズのシティーハンターが20年の時を経て劇場版という形で復活ということでファンには堪らない特別な映画ですが、本作は監督がTVシリーズの初代監督のこだま兼嗣監督ということもありシティーハンター愛の詰まった作品となっていました。

既存のシティーハンターのキャラクターにも充分な活躍の機会が与えられており、最新作の天使の涙では獠と香とアンジー以外のキャラクターの活躍の場があまりなく存在感を感じられなかったのですが、本作は海坊主だったっりオリジナルキャラクターにも活躍の機会が与えられており非常にバランスの良いと感じました。

ストーリーは何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼に冴羽獠のもとに訪れるところから物語は始まりますが、獠はあいかわらずスケベ心丸出しで亜衣にやりたい放題、その獠に香のいつものお仕置き当時のノリがそのまま現在の綺麗な作画で見れるだけでも感慨深いです。

獠が香そっちのけで好き勝手やってる中、香はキャンペーンの撮影現場に居合わせた幼馴染でIT企業の社長・御国真司と出会い親密になっていくのですが、御国のキャラクター性に関しては少し淡白な印象をもってしまいました。

序盤、中盤は全てが完璧な男性のように見せて、中盤以降はぶっとんだ考えと野望があることが明らかになるといった展開は、少しありきたりと感じてしまいました。

しかし、御国の考える男の強さと香が考える本当の男の強さの対比に関しては原作のシティーハンターのストーリーを知っている身からすると獠と共に過ごしてきた香だからこその満点な回答で思わず感動させられました。

来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器との戦闘シーンは作画も素晴らしく、獠だけでなく海坊主を初め多くのキャラクターの活躍が観れて圧巻でした。普段は頼りなさそうに見えてやるべき時には絶対にやってくれる獠のキャラクター像が完璧に描写されており本当にシティーハンターという作品を大切に制作されたんだなと容易に想像できます。

またお決まりの「Get Wild」の流れるシーンのイントロに入るまでの流れが完璧で獠が香をどれだけ大切に考えているのかが伝わる素晴らしい演出だと感じました。これは一度実際に観てもらいたいです。


総評

普段はモッコリしているだけのように見えて、やるべき時には他人のために自身の強さを使うことができるところ、命を懸けることができるところは、まさに冴羽獠であり、20年の月日が経ってもキャラクター性がそのままでまさに当時のシティーハンターが現代に蘇ったといった制作陣の狙い通り完璧な作品だと感じました。

ストーリーとしては、王道でラストまで想像通りの展開になっており、複雑なストーリーを好む方には不向きな作品であることは否定できませんが、当時のシティーハンターを20年の月日が経った今、現代の技術でシティーハンターを観たいという方には完璧な作品だったと思います。

監督や制作陣がTVシリーズから関わっている人たちが手掛けていることもあり、押さえるポイントをしっかりと押さえており、キャラクターや演出においてシティーハンターという作品の理解度が非常に高いことが伝わってくる作品です。

サブスクなどでも鑑賞可能になっている作品なのでシティーハンターファンはもちろんですが、これからシティーハンターを知ろうと思っている人にもオススメな作品です。キャッツアイもまさかの登場です。

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