bad movie

映画『プー あくまのくまさん』レビュー

レッド

”プーさんの無駄遣い”

「くまのプーさん」の原作の著作権が消滅したことで実現した一作で、あのプーさんからは考えられないほどの怖いビジュアルとなっています。

スタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫も「こんなプーさん、見たくなかった」と発言しており、公開から評判も悪く口コミの段階から悪い評価をくだされていた映画になります。

実際見た感想としても「なぜプーさんでなければならなかったの⁉」といった感想です。

映画『プー あくまのくまさん』レビューをしていきたいと思います。酷評ですのでネタバレはありで書かせてもらいます。

作品紹介・あらすじ

ディズニーによってアニメ化もされたA・A・ミルンの児童小説「くまのプーさん」を題材にしたホラー。原作の著作権が2022年1月をもって消滅し、パブリックドメインになったことで実現した一作で、クリストファー・ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが、残忍な人間狩りを行うさまが描かれる。

楽しい冒険に満ち溢れていた日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残して旅立っていった。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンは、そこで血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿を目の当たりにする。

2023年製作/84分/PG12/イギリス
原題:Winnie the Pooh: Blood and Honey
配給:アルバトロス・フィルム

プー あくまのくまさん : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

感想(不満点)

まず率直な感想としては「プーさん」である必要性は欠片も感じないということ。話題性とインパクトのために「プーさん」を利用したとしか考えられない悪質な映画だと感じました。

「プーさん」の設定を生かせているわけでもなく、ただのスプラッター映画に「プーさん」という国民的な人気キャラクターを主役にして注目を浴びようとしてるのが露骨に感じとれます。

また、誰に向けて制作してるのかも疑問で、グロいシーンが多々ありr指定とまではいかなくても年齢制限はあげるべきだと思います。これでは、万が一子供達が見てしまったらイメージとのギャップからトラウマを植え付けてしまいかねません。

ストーリーにしても、「プーさん」であることを抜きにしても非常にレベルが低く「プーさん」が登場人物を次々と殺害していくだけの中身のないもので、面白い要素は皆無となります。

「ロビン」と「プーさん」の関係もストーリーでは全く生かされていない、メインヒロインの「マリア」のストーカー被害にあってトラウマになっている設定も作品に生かせていません。

「マリア」のトラウマの設定は上映時間を稼ぐためだけに盛り込んだだけに感じましたし、殺害されたキャラクターは死後何事もなかったかのようにストーリーが展開していくため、魅力的な登場人物はこの映画には一人もいませんでした。

ストーリー、キャラクター、演出、音楽と全てにおいて低評価をつけざるを得ない超駄作だと自信をもって言えます。

総評

口コミや、ロッテントマトの低評価、スタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫のコメントなど悪い意味で話題となっている本作ですが、鑑賞した感想としても非常にクオリティの低い映画だと感じました。

現段階では2023年で鑑賞した映画の中でワーストに入るだけの駄作だといった感想です。人気キャラクターを話題性だけで使う悪質性と、映画としてストーリー、音楽、演出、キャラクターと全ての要素でクソで、「くまのプーさん」というキャラクターへの愛情は微塵もありませんでした。

原作のファンや、原作者、映画を鑑賞しに映画館まで足を運んだ人の気持ちを裏切り、楽しませようとする努力もない作品に評価する価値はありません。

それどころか、話題性とインパクトのために「プーさん」というキャラクターを利用する悪質なやり方には嫌悪感すら感じました。つまらない映画を観て後悔したくない人は絶対に観ないことをオススメします。

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