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映画『ザ・フラッシュ』レビュー

レッド

“DC映画の作品の中では最高傑作”

DC映画の地上最速のヒーロー「フラッシュ」の映画で、愛する母を救うために過去を改変するのですが、過去を変えたことにより現在が滅亡の危機になります。

フラッシュはこの危機からどのような結末を辿るのかといったストーリーでタイムトラベルを題材とした映画となっています。

トム・クルーズやジェームズ・ガンらも先行試写を見て絶賛してたほどの映画で実際鑑賞した感想としても評価されるのも納得の映画となっていました。

映画『ザ・フラッシュ』レビューをしていきたいと思います。予告編で確認できないシーンのネタバレはなしでいきます。

作品紹介・あらすじ

DCコミックス原作のヒーローが集結した「ジャスティス・リーグ」で本格的にスクリーンに登場した地上最速のヒーロー、フラッシュを主人公に描くアクションエンタテインメント。

地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去にさかのぼって歴史を改変してしまう。そして、バリーと母と父が家族3人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが……。

フラッシュ/バリー・アレン役は「ジャスティス・リーグ」から引き続きエズラ・ミラーが担当。1989年の「バットマン」と1992年の「バットマン リターンズ」でバットマンを演じたマイケル・キートンが約30年ぶりに同役に復帰して出演を果たした。「マン・オブ・スティール」でスーパーマンの宿敵ゾッド将軍を演じたマイケル・シャノンも同役で再び出演。スーパーガール役には長編映画初出演となる新鋭サッシャ・ガジェを抜てきした。メガホンをとったのは「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のアンディ・ムスキエティ。

2023年製作/上映時間134分/G/アメリカ
原題:The Flash
配給:ワーナー・ブラザース映画

ザ・フラッシュ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

評価点・賛否両論点

  • メッセージ性があるストーリー
  • 映像が素晴らしい
  • マルチバースとして完成度が高い

メッセージ性があるストーリー

ザ・フラッシュの主人公のフラッシュことバリー・アレンは最愛の母の死を受け入れられずにいました。そして自分の都合で過去を改変するという過ちを行ってしまいます。家族の死というのは受け入れられないのは理解できますが過去の出来事を自分勝手にリセットしてしまうのは許されるはずがありません。

バック・トゥ・ザ・フューチャーという誰もが知る傑作級の映画でもありましたが、歴史を改変してしまうと現在の環境が崩壊し取り返しのつかない事態になりかねません。それをバリーの勝手な都合だけで行って良いはずがありません。

「ザ・フラッシュ」で言いたいことは過去に囚われるのではなく現実と向き合い未来へと進むことの重要性。この映画では冒頭からラストまで一貫として、このメッセージを描けていたと思います。

ラストシーンでのバリーの決断は、まさに過去も現実も受け入れて未来に進むDCユニバースのヒーローの名に恥じない最高のヒーローだったといった感想です。

また出会うはずのないもう一人のバリーの成長の物語でもあるのですが、彼もまた最高のヒーローでした。これはネタバレになってしまうので語れませんが、ぜひ映画でもう一人のバリーの成長を見届けてほしいです。

マルチバースとして完成度が高い

バットマンことブルースが別人になっていたり、スーパーマンがスーパーガールになっていたりとフラッシュことバリーが過去を改変したことでありえないことが次々と起こるのですが、ここで面白いのがスーパーガールをマルチバースとして登場させたこと。

過去を改変したことで時空を超えて集結させる展開には興奮させられました。タイムリープという要素を最大限生かした最高の登場のさせ方だったと思います。

また無理にDCユニバースのキャラクターを登場させて活躍させるのではなく、「スーパーガール」、「バットマン」、「フラッシュ」に絞ってストーリーを構成したのも英断だったと思います。正確には「スーパーマン」や「ワンダーウーマン」は少ない時間登場はするのですがシナリオの中心にはなっていません。

キャラクターを絞ったことにより、「スーパーガール」、「バットマン」、「フラッシュ」の活躍が濃密に描かれておりマルチバースとして成功していると感じました。

映像が素晴らしい

「フラッシュ」が超速で動き回る際に、「フラッシュ」から周りがどのように見えているのかカメラワークと演出が素晴らしかったため、映像から「フラッシュ」がどれほどのスピードで行動しているのか伝わりやすかったです。

また二人の「フラッシュ」が戦場を駆け巡るクライマックスの戦闘シーンはDC映画の過去作を振り返っても傑作だと自信をもって言えます。

また、DCユニバースの中でもバットマンに思い入れがあり、バットマンの活躍するシーンは漏れなく全てのシーンが神演出でした。

まさに映画館で鑑賞すべき映画だと思います。自宅のテレビでDVDやブルーレイで鑑賞するより、サブスクでスマホの画面で鑑賞するよりも遥かに迫力のある体験をすることができると思います。

総評

映画の中で一貫して過去に囚われるのではなく現実と向き合い未来へと進むことの重要性を描いており、ストーリー全体を通してメッセージ性が伝わってきました。

最愛の家族の死が受け入れられない気持ちは痛いほど理解できますし、バリーの最後の決断には感動させられました。同時に家族がいて、当たり前のように日常を過ごせている自分が如何に恵まれているのか気付かせてくれました。

また、「ザ・フラッシュ」という映画はマルチバースとしてみても非常に評価できるポイントが多く、フラッシュの過ちによってありえない現実という設定でスーパーガールを登場させたことは本当に感心させられました。

「フラッシュ」、「バットマン」、「スーパーガール」が活躍するシーンは全て演出が素晴らしかったです。あとサプライズで「ワンダーウーマン」を登場させてくれたことも素直に嬉しかったです。

歴代のDC映画でも傑作級の映画となっているので、DC映画好きの人はもちろんですが、これからヒーロー映画を観ようと検討している人にもオススメの一作となっています。

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