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映画『ゆるキャン△』レビュー

レッド

”大人になった、なでしこたちの物語”

監督は『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』と同じく京極義昭。

スタッフも脚本家をはじめアニメシリーズのスタッフが集結ということで『ゆるキャン△』という作品が好きな人であれば期待せずにはいられない映画だと思います。

本作は非常に挑戦的なことをしている作品であり、原作にも描かれていない『ゆるキャン△』のキャラクター達の大人になったストーリーを展開しており個人的には最高に楽しめた映画ですが賛否の分かれる作品となってしまいました。

ネタバレは多少ありますので一応ネタバレ注意とさせていただきます。

それでは映画『ゆるキャン△』のレビューをしていきたいと思います。

作品紹介・あらすじ

作品紹介

きっと、誰かに伝えたい。
劇場だからこそ味わえる“観るアウトドア”がここにある。

マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて連載中のアウトドア系ガールズストーリー『ゆるキャン△』。
山梨県や静岡県を舞台に、女子高生たちがキャンプに行く姿やその日常を描いた本作は、原作者あfろ本人の経験・取材から生み出された現実感あふれるキャンプストーリーと、作中で描かれるゆるやかな雰囲気で、2015年の連載開始当初から多くのファンを魅了し、原作コミックスは累計700万部突破。2018年にはTVアニメーションシリーズの第一作目となる『ゆるキャン△』、2020年にスピンオフ作品の『へやキャン△』、2021年に『ゆるキャン△ SEASON2』が制作され、今なお続くアウトドアブームをけん引している。
そして2018年の制作発表から4年、最新アニメーション作品となる、映画『ゆるキャン△』がこの夏、ついに劇場にやってくる。
アニメーション制作はこれまでのTVシリーズを手掛けてきたC-Station。スタッフは『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』でも監督を務めた京極義昭をはじめ、お馴染みの制作陣がスクリーンでも集結。脚本は、『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』シリーズ構成の田中仁と、『へやキャン△』シリーズ構成の伊藤睦美がタッグを組み、物語を紡ぐ。キャラクターデザインは、すべて原作者あfろが本作のために生み出したキャラクター原案をもとに、TVシリーズから引き続き佐々木睦美が担当。映画でも徹底した取材を行い、細やかで贅沢な空気感がスクリーンで演出される。
音楽は、「ゆるキャン△サウンド」には欠かせない立山秋航が制作。これまでにない規模のレコーディングを実施し、劇場ならではのサウンドをお届けする。
そして、花守ゆみり・東山奈央などお馴染みのキャスト陣が物語を彩っていく。

原作者・あfろ監修 完全オリジナルストーリー

高校時代、キャンプを通じて関係を育んでいった、なでしこ、リン、千明、あおい、斉藤。時を経てそれぞれの道を歩んだ5人が、とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。

『ゆるキャン△』が演出する、自然の美しさや美味しい食事、焚火を眺めるようなゆったりと流れる時間――

「美味しいご飯を食べたり、きれいな風景を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったりして……明日もまた頑張ろう」
そんな気持ちになれるひと時の体験。
2022年の夏は、映画館で野外活動しよう。

イントロダクション|映画『ゆるキャン△』公式サイト (yurucamp.jp)

あらすじ

これは、少し先の冬からはじまる物語。

志摩リンは故郷の山梨を離れ、名古屋のちいさな出版社に就職し、一人暮らしをしていた。
とある週末、ツーリングの計画を立てていたところに、
高校時代の友人・大垣千明から唐突にメッセージが届く。
「今、名古屋にいるんだが」

山梨の観光推進機構に勤める千明は、数年前に閉鎖された施設の再開発計画を担当していた。

「こんなに広い敷地なら、キャンプ場にでもすればいいじゃん」
そんなリンの何気ない一言から、動き出す千明。

東京のアウトドア店で働く各務原なでしこ、
地元・山梨の小学校教師となった犬山あおい、
横浜のトリミングサロンで働く斉藤恵那。
かつてのキャンプ仲間が集まり、キャンプ場開発計画が始動する。

キャンプでつながった五人が、今だからできることに挑む、
アウトドア系ガールズストーリーの幕が上がる。

ストーリー|映画『ゆるキャン△』公式サイト (yurucamp.jp)

感想

本作は原作でもまだ描かれていないなでしこ達の大人になったストーリーが描かれています。この映画の一番の見所は何もない土地にキャンプ場を作るという王道のストーリーなのですが、それと同時に大人になったなでしこ達の成長した姿や、変化した関係性も見逃せません。

例えば、原作の1話でキャンプの魅力を知ったなでしこが今度はキャンプの魅力を学生たちに説明するシーンはなでしこが大人になったことを実感でき、しまりんを始め仲間たちと色々な場所に行き、キャンプを通して様々な経験をしてきたなでしこだから出てくるセリフが非常に感慨深くさせてくれます。

キャンプの楽しさをまだ知る前に、仲間たちとのキャンプの経験を通して学んだことを高校生に教えてあげるなでしこの姿は、アニメ版の子供の時から随分成長したんだなと思わせてくれます。

メインのストーリーのキャンプ場を作るというサクセスストーリーも非常に面白く、初めは放置された土地を機械も使わずに手作業で進めていく、次第に近所の人からのアドバイスや機材の提供も受けながら徐々に形にしていく過程は素直に面白いと感じました。

後半の展開である出来事が発覚したことでキャンプ場を作る計画が一度白紙になってしまう事態が発生するのですが、それでも現在の自分たちの出来ることを精一杯やる彼女達からは心が動かされました。

大人になったことで可能になったことも確かにあるが、大人になったことで難しくなったことも増えてしまった。だからと言って下を向くのではなく、一歩ずつ前へ進むことが大切だとこの映画からは伝わってきます。

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総評

アニメーション会社、監督、スタッフが『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』に引き続き映画制作してくれていることもあってテレビシリーズの『ゆるキャン△』の魅力は充分に詰まった作品だと思います。

原作でも描かれていないなでしこ達の大人になったエピソードということで賛否が分かれてしまうのは免れないとは思いますが、制作陣が『ゆるキャン△』という作品を大切にしてくれているのは観ていれば伝わってきます。

キャンプという趣味に魅了されたなでしこ達が今度は多くの人にキャンプの楽しさを知ってもらえるようにキャンプ場を作るストーリーは素直に面白いですし、大人になって成長した彼女達を見れてそれだけでも非常に満足のいく作品でした。

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